11月23日(木・祝)、令和5年度東京都合気道演武大会が東京綾瀬の東京武道館にて開催された。参加は東京都合気道連盟加盟の84団体、1008名に上った。本大会はコロナ禍を経て4年ぶりの開催であったが、その規模はコロナ前とほぼ変わらぬものであり、あたかもこの演武の大舞台を皆が待ちかねたかのようであった。 大会は、木下悦子東京都合気道連盟副理事長により開会宣言がなされ、藤城清次郎同連盟理事長による主催者挨拶、来賓として村上修史東京武道館館長、林典夫(公財)合気会常務理事、尾﨑晌全日本合気道連盟理事長からお言葉をいただき大会は始まった。
第1部および第4部は団体演武で、それぞれの団体の個性を生かしつつも合気道の良さを大切にした演武を披露いただいた。袴・白帯・色帯と大人子供が混ざっての演武をされた団体もいくつも見られ、幅広く参加いただいているということであろう。
第2部は次代を担う高校生による溌溂とした元気な演武の披露があった。4団体、21名による参加であった。第3部は各団体の推薦による37名に個人演武を披露いただいた。年齢は20代から70代と幅広い世代による演武であった。最後に、本大会の締めくくりとして、本日の白眉、入江嘉信合気道本部道場指導部師範、鈴木俊雄同師範、中村仁美同指導員に模範演武をいただいた。技は、立技、座技、短刀取と幅広く、スピーディーかつ力強い技の数々をご披露いただいた。熱意溢れた4時間はあっという間に終わり、大田勤東京都合気道連盟副理事長の閉会宣言のもと、大会は成功裡に終了した。なお演武大会の開催にあたっては、朝の8時30分から東京武道館に各団体から集ってくれた130名を超えるサポートスタッフの協力があってこそということをお伝えしたい。
演武大会の後、新宿に場所を移し、参加団体による情報交換会が行われた。ふたたび合気道の演武ができるようになった喜びを皆で共有し、これからの合気道の益々の発展を誓う会となった。
東京都合気道連盟理事 井阪 有一 記