第5回全国合気道指導者研修会報告


 去る平成29年12月8日(金)~10日(日)千葉県勝浦市の日本武道
館研修センター『第五回全国合気道指導者研修会』が開催された。
趣旨は、日本全国合気道を指導する中学校、高等学校の教員及び
社会指導者を対象に、学校教育における合気道の指導法に関する
実技と講義を行い、学校における合気道指導の充実に資する為の
ものです。
 北海道から沖縄まで44都道府県76名の参加でした。第一日目、記
念写真、開講式のあと、植芝守央道主による『合気道とは』の講義が
行われた。道主は合気道の「合気道は、お互いを尊重して決して争わ
ない。相手とぶつからない。」という理念を実際の動きの中で実演され
た。また、合気道の歴史として、植芝守平開祖の誕生から始まって現
代の合気道までのつながりを講義された。
 次の講義は講師川城健先生による『武道場必修化に伴う体育授業
における合気道の指導について』です。川城先生は一時間半にわた
って学校体育における合気道指導について講義された。
 二日目、午前中は『中学校合気道指導法』の講習会と『全国合気道
指導者研修』の二手に分かれ行われた。『中学校合気道指導法』は9
時から12時半まで、あいだ30分の休憩を挟んでの3時間の実技となっ
た。中学校合気道指導法①②の講師は日野皓正先生。日野先生は、
まず受け身として、後ろ受身を四段階に分けて行った。そして対人的
技能として、①逆半身片手取り隅落とし ②相半身片手取り小手返し
③逆半身片手取り四方投げ(裏)④正面打ち一教(表)⑤相半身片手
取り入身投げ ⑥座技呼吸法 を行った。全部を全くの初心者に教え
るように号令と共にゆっくりと丁寧に稽古を行った。一技づつ相手を替
えてたくさんの人と初めてのように稽古をさせて頂いた。
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  『全国合気道指導者研修』は尾﨑晌全日本合気道連盟理事長の司
会、挨拶に始まり都道府県連盟の会議に続き、全国を六ブロックに分か
れ『本部道場についてどのように思いますか?』というテーマでディスカ
ッションを行い、その後ブロックごとの発表がなされた。
 午後の講義、最初は、講師坂本静男先生による「中高年の運動指導
の留意点」として一時間半行われた。スポーツに関連した突然死、スポ
ーツ傷害、熱中症についての内容であった。このあと三十分「中学校武
道必修化指導書武道編DVDを視聴した後、中学校合気道指導法③と
して、講師金沢威先生が実技を行った。金沢先生は、午前中、日野先
生が行った全ての技を号令をかけながら段階的に、技をレベルアップ
しながら行った。ゆっくりでしっかり丁寧な稽古であった。
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 三日目、午前中全国指導者研修②として講師林典夫合気会理事の
もと実際に中学校で授業として合気道を指導されている諸先生方の
授業実践例発表が行われました。11時に閉校式があり11時30分解散
となった。(渡辺隆志記)