第10回全国合気道指導者研修会《国庫補助事業》が令和4年11月4日〜6日に千葉県勝浦市日本武道館研修センターにおいて開催されました。この研修会は日本全国の中学、高等学校の保健体育科教員を対象に、学校教育における合気道の指導方法に関する実技及び講義が行われ、合気道指導の充実に資することを趣旨とし、同時に各都道府県合気道連盟関係者も参加し、今年のテーマ「女性指導者の普及について」意見交換をしました。人数制限の為、参加者数は都道府県連盟関係者23名、保健体育科教員4名でした。(都連から藤城理事長、木下副理事長が出席)
初日11月4日14時から開講式があり、植芝守央道主からご挨拶をいただきその後特別講師として植芝充央合気道本部道場長の講義と稽古があり、歴史、稽古法、技法の説明そして実際に技を行いながら講義をされました。続いて、金澤威本部道場指導部師範による実際の中学校授業の実技指導が行われ、都道府県連盟関係者は袴を取り、中学生になり受講しました。
2日目9時から学校指導者と都道府県連盟関係者の2つに分かれ、中学高校教員は梅津翔先生の中学校合気道指導法① そして日野皓正先生による指導法②の実技指導がありました。また、都道府県連盟関係者は「女性指導者の普及について」5グループに分かれ、活発に意見交換をいたしました。その後各グループの発表がありましたが、特に共通していたのが稽古を続ける環境の整備(出産後の復帰等)と、女性指導者の講習会についてでした。
午後は参加者全員が日本体育大学教授 南部さおり先生による「武道指導とハラスメント」の講義、実例を含めハラスメントについて拝聴しました。
DVD「中学校武道必修化指導書」を視聴後、三人の保健体育教師による実技指導を受けましたが、合気道経験全く無しの先生方の工夫に感銘を受けました。
3日目は9時から講師(公財)合気会、林典夫常務理事司会進行のもと、2人の中学校体育教師から現状の報告があり、すべてのスケジュールを終了し閉講式が行われ、参加者全員に修了証授与があり、解散いたしました。
(記・木下)